博士号人材をUMIが積極的に採用する理由イメージ
博士課程は、「研究者として自立して研究活動を行うに足る、又は高度の専門性が求められる社会の多様な方面で活躍し得る高度の研究能力とその基礎となる豊かな学識を養う」ことを目的としています。この課程で得た経験や身につけたスキルは、ビジネス領域でも大いに役立てることができます。特筆すべき点はロジカルシンキング(論理的思考)とプロジェクトマネジメント力です。
博士課程では世の中の事象に対して、自ら設定した研究課題に対する仮説を立て、実験・分析を繰り返して検証し、論文を執筆します。この一連のプロセスを通して、課題を発見する能力や解決する力が育まれます。また研究活動において、プロジェクトの目標・定義を明確にした上でスケジュールを策定し、進捗管理、チーム内の体制構築、必要に応じて研究費用の取得などを並行して行うことで、プロジェクトリーダーとして研究を前進させる姿勢が培われます。
UMIの投資検討において、最も大切にしていることは「科学的思考」です。「その技術がグローバルでNo.1かOnly.1か」という視点で本質を問い続け、仮説を立て、論理的に筋道を立てて議論した上で投資実行に至ります。UMIの特徴として既存のベンチャー企業に投資するだけでなく、事業化を目指すアカデミアや大企業の新事業を、0から立ち上げるための設立支援をすることもあります。投資先ベンチャー企業のハンズオン支援や事業化支援において、UMIメンバーは全員が経営者の視点を持ち、事業拡大の仮説に基づき、投資先の価値最大化に携わるというスタンスで取り組んでいます。
このようなUMIの投資家としての活動は、自律的に自らの研究を進めていく博士課程のプロセスと似ており、博士課程で得た経験やスキルをUMIで十二分に発揮できます。UMIには工学分野を中心にした博士号取得者が約10名在籍し、投資家として活躍しています。社員数は約30名のため、全体の約30%が博士号人材と民間企業において非常に高い割合を占めています。(2023年8月時点)
日本では、博士号取得者がアカデミア領域以外のポストで活躍している事例はごくわずかです。博士号人材がさまざまな企業で活躍する社会になるよう、UMIは博士号人材のキャリアパス、新しいロールモデルの創出を目指し、博士号の方を積極的に採用しています。
応募検討者の皆さまに向けてイメージ
ベンチャーキャピタル(VC)やスタートアップに入社した博士号の方は、これまで学んだことを活かし、ベンチャーの優れた技術に光を当て、永続的なビジネスへと育てる過程を経験できる点に一番の魅力を感じていると言います。「社会の役に立つ」を肌で直接感じられる場がVCやスタートアップにはあります。
UMIが求める博士号の方の専門分野は化学や工学のみに限りません。UMIで活躍している博士号メンバーの専門もさまざまです。敢えて専門とは異なる分野のプロジェクトに携わることで、イノベーションの創出に繋がる事例が多々あります。高い専門性も重要ですが、分野外であっても興味関心を持って取り組めば、自ずと結果はついてくるのです。博士号の経験を活かしながら、自分の専門とは異なる領域でも貢献できることは、VCやスタートアップだからこその面白さであり、やりがいです。
そしてUMIで働く上で必要不可欠なマインドは「好奇心」です。これまで培ってこられた知見や実績、科学技術への貢献を踏まえて、新しいビジネスやテクノロジーを社会に実装させていきたいという思いのある方に、UMIは適していると思います。
UMIではスキルアップを歓迎し、修士卒業後就職し、社会人で博士号を目指している方の学びを支援しています。社内教育制度の1つにスキルアップ支援があり、一定条件を満たす従業員に学費を支給します。実際にUMIで働きながら、博士号課程にチャレンジしているメンバーがいます。
私たちの投資活動を通じた役割の1つとして、研究による成功者を増やすこと、研究者がもっと社会で認められ、より活動しやすい環境を作っていくことを掲げています。ご自身の強みや研究活動で培った経験やスキルを活かして、優秀な技術・研究者を発掘し、新たな産業構造を創り出す事業へと育てたい。同時に日本における博士の地位を向上させ、技術と産業の発展に寄与したいのです。この想いに賛同いただける方には、ぜひ我々の門を叩いてほしいと思います。