UMIでは投資実行に伴いUMIのスコープに合う国内外の案件を年間150~200件程度選定しコンタクトを取っています。
投資決定までのプロセスでは「その技術がグローバルでNo.1かOnly.1か」という視点で議論を重ねていきます。
UMIの有する様々なネットワーク(アカデミア・ベンチャー・大企業・中小企業など日本に存在し得る全ての企業体だけでなく海外も)を活用し案件を発掘します。特にUMIの強みは、産業の知見を活かした「現場力」。技術の深部まで掘り下げ、様々なディスカッションを通じて案件を創出していきます。大企業のマネジメント層とのネットワークの強さも特徴です。既に存在するベンチャー企業に投資するだけでなく、事業化を目指すアカデミアや大企業の新事業を、0から会社を立ち上げるところから生み出していきます。
ソーシングは個人の人間力が勝負です。一人で主体的に動くことが多く、仮にすぐに投資に結びつかないとしても、相手をリスペクトし、できる限りのサポートをします。このような地道な活動の積み重ねが、良い案件の創出に繋がっていきます。
デューディリジェンスとは、投資対象となる企業の価値やリスクなどを調査することを指します。企業の潜在力を見極め、どれだけ世界を変えることができるか、という大きいビジョンから、日々の会計の状態まで細かく分析し、課題を洗い出していきます。重要なことは、「VCとしてどれだけイニシアチブをとって、投資対象の企業の育成に貢献できるか。」これを「投資シナリオ」と呼びます。特にUMIでは、この投資シナリオ策定のために、まず技術・知財に重点を当て、投資対象となるベンチャー企業のやろうとしていることを深く知ることを起点とし、ここから最適なビジネスモデル、フィナンシャルモデル、契約設計をしていきます。
デューディリジェンスは適宜専門家を起用しながら、そして投資シナリオの策定は、UMI内で仲間と様々な議論をしながら作り込んでいきます。
UMIでは投資の決定までに6つの会議体を経て、深い議論を進めます。
(1)まず、投資したい!という案件についてフリーディスカッションするディールフローミーティングを行います。次いで、(2)技術や市場に特化した一次評価会議を経て、投資案件として成立しそうとなれば、(3)対象となる企業の事業計画を中心に議論する二次評価会議を行います。この後、外部の専門家を構成員とする(4)技術諮問委員会を開催し、対象となる企業の経営者に全社員向けのプレゼンを行っていただき、その後、(5)UMIとしての投資シナリオを議論するための投資前検討会議に進みます。この議論を元に(6)投資委員会を開催し、投資決定に至ります。これらの会議体は全社員が参加し、全員での活発な議論がなされますが、会議の企画、上程は担当が基本的には1人(場合によって2〜3名のチーム)で進めていきます。
晴れて投資委員会での投資決定を経た後、ベンチャーと詳細の条件を詰め、契約書に落とし込んだ上で、UMIの活動の本番となる企業育成支援に進んでいきます。UMIはリード投資家として投資先それぞれのフェーズに合わせた支援を行うハンズオン型VCです。
アーリーフェーズではチームアップをはじめとする人材採用や管理体制の構築、戦略のアドバイスやアライアンス提携など各フェーズでベンチャーが必要と考えられるすべてのことについてサポートを実施します。会社を新たに設立が必要な場合は、正に0から立ち上げをサポートします。UMIは投資家として、会社に寄り添い、経営者に寄り添い、ベンチャーのパートナーとして伴走しながら、企業価値向上のため、何でも屋になります。企業の成長とともに担当者自身も成長を感じられるひとときです。
VCであるUMIは、このExit(UMIが投資した株式の売却)によってプロジェクト終了を迎えます。UMIでは投資段階からどのようなExitが、投資しようとする企業にとって最適か考慮しながら投資を行います。何故ならば、UMIが保有する株式を買ってくれる人は「買ってくれた時点がその人にとってのスタート」であり、株主が変わる投資先企業にとっても新たなスタートとなるからです。IPOが良いのか、大企業などへの一部持分の譲渡やM&AによるExitが良いのか。会社の特徴と経営者の方々の想いを理解しながら慎重に検討を進め、将来のスタート地点に立った時にサポートしてくれるようなパートナー企業との協業を模索します。一方、思いもよらない展開になることもしばしばあります。それぞれの状況に応じ、価値最大化と、ベンチャーと技術、そして事業としての永続性が担保できるExitを目指します。