Topics トピックス
Topics トピックス
2022.10.07
ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター株式会社(以下、「UMI」)は、本年10月7日をもって、65億円強の出資約束規模にて UMI3号投資事業有限責任組合(以下、「UMI3号ファンド」)の設立及び1次締切りを行いました。今後、200億円程度を目途に出資約束規模を拡充していく予定です。
日本の素材・化学産業は、製造業全体における出荷額や付加価値額の比率が他の産業を圧倒しており、これまで多くのイノベーションが日本企業から創出され、他の産業の発展を支えてきました。しかし、他の産業に比べて足の長い研究開発期間が必要であることに加え、これらを支える多額の資金や、事業推進のために専門的知識を有する人材が必要であることから、アカデミア、ベンチャー、大企業等が有する将来有望な萌芽期の技術・事業と最適なパートナーのマッチング、事業化が難しいという課題があります。
UMIは、これらの課題を解決する為、2016年1月に最初の運営ファンドであるUMI1号投資事業有限責任組合(以下「UMI1号ファンド」)を立ち上げ、2019年4月にはUMI2号投資事業有限責任組合(以下「UMI2号ファンド」)を設立しました。これまで900件を超える案件発掘を行い、UMI1号ファンドでは12件に投資し、UMI2号ファンドでは16件に投資しています。素材・化学産業の事業化において課題となる、多額の資金が必要な製品開発から生産技術のステージに、UMIは適切なリスクマネーの供給とハンズオンによる経営支援を行っています。加えて、量産のステージでは、ベンチャー企業が大企業のリソースを有効活用出来るよう、積極的な連携を図っています。
UMI3号ファンドでは、UMI1号ファンド、UMI2号ファンドに引き続き、素材・化学産業のベンチャー、アカデミア、大企業が保有する優れた技術や新事業に着目し、これらの受け皿となり積極的な事業化の支援を行う、素材・化学産業における新事業創出プラットフォームの確立を目指します。特にUMI3号ファンドでは、姉妹ファンドとしてUMI脱炭素ファンド設立を予定しており、素材・化学の技術がキーソリューションとなることが多い脱炭素分野への技術・事業への投資を強化し、素材・化学産業以外の事業会社の参画も促すことで、産業を超えたイノベーションの創出を期待します。また、UMIは2021年6月に国連の責任投資原則(UN PRI)の署名機関となり、UMI3号ファンドは、ESG課題を考慮した投資活動を進めてまいります。さらに、日本、アジアを機軸にグローバルな新事業創出を目指してまいります。
ここに、UMI3号投資事業有限責任組合の設立に尽力下さった数多くの関係者の皆様に心より御礼申し上げるとともに、今後ともUMIをご支援頂きますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。