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2018.06.04
ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター株式会社(以下「UMI」)(本社:東京都中央区、代表取締役 月丘誠一)が管理運営を行うUMI1号投資事業有限責任組合(以下「UMIファンド」)及びデクセリアルズ株式会社(以下「デクセリアルズ社」)(本社:東京都品川区、代表取締役社長 一ノ瀬隆)は、画期的なセンサーデバイス向け半導体製造技術を有するアドバンスト マテリアル テクノロジーズ株式会社(以下「AMTI」)(本社:千葉県流山市、代表取締役 山口十一郎)の第三者割当増資を引き受け、同社グループの今後の設備投資及び研究開発等の成長資金として10億円の出資を行うことを決定し、2018年5月30日付けで払い込みを実施しました。
AMTIはプラズマによるDLCコーティング技術に強みを持ち、HDDのDLCコーティング技術では世界トップレベルのシェアを有しています。このDLCコーティングで培ったプラズマ制御技術及び結晶制御技術を深化させ、独創的かつ画期的な薄膜PZT*1の製造に成功しました。AMTIが開発したPZTは既存の製法によるPZTと比較して非常に高い性能を示し、様々なIoT関連デバイスの高性能化及び小型化に寄与出来ることが期待されます。AMTIは今回調達した資金により、今後の量産スケールアップの為の設備投資の他、鉛フリー化などの次世代技術の為の研究開発そして、用途開拓の為のマーケティング活動を推進します。
UMIは、UMIファンドの参画企業であるデクセリアルズ社と共に、検討の初期段階からAMTI及びデクセリアルズ社双方にとってメリットとなる事業成長の機会を共有出来ないか、協議を進めてまいりました。この協議に基づき、デクセリアルズ社は、AMTIに対して販売体制や品質管理体制の確立に向け積極的なサポートを行う事で、AMTIの事業化を支援してまいります。UMIは、社外取締役等の派遣、事業開発体制の強化等の経営サポートを通じて、画期的な技術の早期実用化を後押し、大企業とベンチャーとの協業による事業化のモデルとなるよう、支援してまいります。
*1 チタン酸ジルコン酸鉛の略称。様々なセンサーデバイスに応用されており、IoTデバイスの利用用途の拡大と共に、今後の市場成長が期待されている素材の一つ。