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2019.05.07
ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター株式会社(以下、「UMI」)は、本年4月25日をもって、60億円強の出資約束規模にて UMI2号投資事業有限責任組合(以下、「UMI2号ファンド」)の設立及び1次締切りを行いました。今後、100億円程度を目途に出資約束規模を拡充していく予定です。
日本の素材・化学産業は産業全体の約3分の1を占める大型産業であり、多くの日本発技術によるイノベーションが他の産業の発展を支えています。一方、成長に伴い多くの素材・化学企業が偏った収益構造となり、新たな事業の創出と収益構造の転換を迫られています。しかし、他の産業に比べて足の長い研究開発期間と、これらを支える資金、そして専門的知識を有する人材が不足しているため、ベンチャー、アカデミア、大企業等が有する将来有望な萌芽期の技術・事業の多くが最適なパートナーとマッチングされることなく埋もれてしまっている現状があります。こうした課題を踏まえ、UMIは2016年1月に最初の運営ファンドであるUMI1号投資事業有限責任組合(以下、「UMI1号ファンド」)を立ち上げ、専門的な知見を有する投資チームを組成することで、特に素材・化学産業の事業化において課題となる製品開発から生産技術開発のステージに特化したハンズオン支援を実施してまいりました。この結果、UMI1号ファンドでは300件を超える案件発掘を行った上、合計12社に投資し、2018年12月に新規組み入れを終了いたしました。
このような中、UMI及びUMI1号ファンドは、以上の取り組みをさらに発展的に継続する為、新たにUMI2号ファンドを設立する事を決めました。引き続き、素材・化学産業のベンチャー、アカデミア、大企業が保有する優れた技術や新事業に着目し、これらの受け皿となって積極的な事業化の支援を行う、新事業創出プラットフォームとしての地位確立を目指します。さらに素材・化学分野に強い大学などのアカデミア関連機関や、幅広い様々な産業とも連携し、新事業と新事業を担う人材の育成を通じて、日本の技術力の強化と、世界に通用する産業構造の創出に貢献するベンチャーキャピタルファンドとなることを目指して参ります。
ここに、UMI2号ファンドの設立に尽力下さった数多くの関係者の皆様に心より御礼申し上げるとともに、今後ともUMIをご支援頂きますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。