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2023.01.30
ユニバーサルマテリアルズインキュベーター株式会社(以下、「UMI」)は、本年1月1日をもって、17億円強の出資約束規模にてUMI3号脱炭素投資事業有限責任組合(以下、「UMI脱炭素ファンド」)の設立及び1次締切りを行いました。今後、30億円超を目途に出資約束規模を拡充していく予定です。
日本の素材・化学産業は、製造業全体における出荷額や付加価値額の比率が他の産業を圧倒しており、これまで多くのイノベーションが日本企業から創出され、他の産業の発展を支えてきました。しかし、他の産業に比べて足の長い研究開発期間が必要であることに加え、これらを支える多額の資金や、事業推進のために専門的知識を有する人材が必要であることから、アカデミア、ベンチャー、大企業等が有する将来有望な萌芽期の技術・事業と最適なパートナーのマッチング、事業化が難しいという課題があります。
UMIは、これらの課題を解決する為、2016年1月に最初の運営ファンドであるUMI1号投資事業有限責任組合(以下「UMI1号ファンド」)を立ち上げ、2019年4月にはUMI2号投資事業有限責任組合(以下「UMI2号ファンド」)を設立しました。これまで1,000件近い案件発掘を行い、UMI1号ファンドでは12件に投資し、UMI2号ファンドでは17件に投資しています。素材・化学産業の事業化において課題となる、多額の資金が必要な製品開発から生産技術のステージに、UMIは適切なリスクマネーの供給とハンズオンによる経営支援を行っています。加えて、量産のステージでは、ベンチャー企業が大企業のリソースを有効活用出来るよう、積極的な連携を図っています。
そして、2022年10月にUMI3号投資事業有限責任組合(以下、「UMI3号ファンド」)を設立し、素材・化学産業のベンチャー、アカデミア、大企業が保有する優れた技術や新事業の受け皿となり積極的な事業化の支援を行う、素材・化学産業における新事業創出プラットフォームの確立を目指した活動を続けています。今回、このUMI3号ファンドの姉妹ファンドとしてUMI脱炭素ファンドを設立し、素材・化学の技術がキーソリューションとなることが多い脱炭素分野への技術・事業への投資を強化し、素材・化学産業以外の事業会社にも参画頂く事で、産業を超えたイノベーションの創出を目指します。また、UMIは2021年6月に国連の責任投資原則(UN PRI)の署名機関となり、UMI3号ファンド及びUMI脱炭素ファンドでは、ESG課題を考慮した投資活動を進めてまいります。さらに、日本、アジアを機軸にグローバルな新事業創出を目指してまいります。
ここに、UMI3号脱炭素投資事業有限責任組合の設立に尽力下さった数多くの関係者の皆様に心より御礼申し上げるとともに、今後ともUMIをご支援頂きますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
UMI3号脱炭素投資事業有限責任組合
所在地 :東京都中央区築地1丁目12番22号
無限責任組合員:UMI3脱炭素有限責任事業組合
組成日 :2023年1月1日
出資約束金額 :1,710百万円(2024年3月末まで募集継続予定)
組成目的 :素材・化学産業における脱炭素領域ベンチャーへの投資及び育成
出資者 (一次締切時点):
山九株式会社
三洋貿易株式会社
清水建設株式会社
神鋼商事株式会社
株式会社日本政策投資銀行(以上5社/順不同)